京都に帰って、すぐに連絡をとりあったリサは、フランス人で大学で研究員として働いています。日本語が決して充分とはいえない彼女も不安だっただろうな、このような時に日本にいる娘を、フランスの家族は心配してるだろうな、と思っていた私に、リサは「ユコ、私にできるボランティアはないかな」と言いました。
彼女の気持ちはありがたかったけど、実際のところ、彼女にできそうなボランティアはありません。日本人の私にでさえ、京都にいて、できることはわずかながらの募金くらい。 それでも、彼女のなにかしたい、という気持ちはなくなりませんでした。いろいろとボランティア団体にメールをだしたりしていたようです。
同時に、アメリカから、日本の私を心配するメールにまじって、現地で多くのチャリティイベントが開催されていることを知りました。ベークセールと呼ばれるケーキやクッキーなどのお菓子のバザーが行われたり、Tシャツの販売を通して募金を集める人がいたり、大学の音楽科に所属する学生が行うチャリティ・コンサートもありました。カーネギーメロン大学のビジネススクールの日本人留学生も、チャリティイベントをおこないました。震災のニュースの映像を流し、立ち止まる外国人に英語で解説を行ったり、日本にいるビジネススクールの卒業生とSkypeで話すことの出来るコーナーをつくっていたと聞きました。
どれも、被災地にボランティアとしてかけつけることはできないけれど、日本のために自分たちにできることをしよう、というものでした。大事なのは、アイデアと実行することです。
アメリカでできるなら、京都でだってできるんじゃないかな。
リサは、フランス語のネイティブだし、英語も話せます。日本には、英語をはじめ、外国語の勉強をしている人、話せるようになりたい人がたくさんいるでしょう。そういう人たちに、募金をお願いして、外国語の練習パートナーになれないかな?それが、私たちがLanguage Cafeを企画したはじまりです。
0 件のコメント:
コメントを投稿